海外への荷物の輸出入において
避けられないのが通関手続きであるが、
その通関手続きが長いと近年、
話題になっているのが中国である。
土日の通関手続きの状況などとともに、
なぜ通関手続きが長くなるのかを解説していこう。
目次
通関手続中に2回も土日。通関手続きが遅いのは?通関手続中が長いのは中国。emsの通関手続中が4回。
海外から発送された国際郵便や
EMS(国際スピード便)の配達状況を追跡した時に
「通関手続き中」と表示されることがある。
この「通関手続き中」とは、
税関官署に対して貨物の品名・種類・数量・価格を
申告して必要な検査・納税を行い、
税関より荷物の輸出入の許可を受ける手続きのことをいう。
この手続きをせずに、荷物を輸出入すると密輸となる。
国際郵便やEMSの場合は、
国際郵便交換局にて関税手続きが行われる。
特に海外の通関手続きが遅い、
通関手続中が消えたのに、2回も土日に通関手続中が
表示され、
無事に荷物が届くか、
いつ届くのか不安になった方も多いだろう。
そんな通関の手続きが遅い場合の理由や
通関手続きが遅い場所という中国の
通関手続きについても触れていこう。
通常の通関手続きは状況によりさまざまだが、繁忙期を除き、
不備などがなければ5時間程度で手続きが完了する。
ここでいう繁忙期とは、
クリスマスや正月などの世界的にイベントの多い
12月~1月が繁忙期になる。
土曜日・日曜日・祝日の通関の稼働状況は、
下記の通りとなる。
国際書留郵便の場合は、
土曜日・日曜日・祝日は通関手続きが止まっているため、
配達まで時間がかかる。
しかし、EMSや国際小包等の荷物の場合は、
土曜日・日曜日・祝日も配達を行っているため、
1週間以内に届くことがほとんどである。
送り主にどの種別の郵便で届くか確認しておくと、
土日や祝日を挟み、
到着が遅くなっても安心である。
この通関手続き中に、
「通関手続き中」が2回以上表示されるケースは、
荷物が課税対象の場合、ブランド品が偽物だった場合、
荷物がコピー品だった場合、
インボイスの申請書類に不備があった場合など様々である。
特に中国のEMSの通関手続きは厳しく行われ、
4回も通関手続き中と表示されるケースも多い。
これが、中国の通関手続きの待ち時間が長いとされる理由である。
また、一度、通関手続き中の表示が消え、
再度通関手続き中が表示された場合は、
荷物の送り主に対して、手続き内容の確認が入る場合がある。
その時は送り主に対し、
税関より確認の電話ないしは通知書の送付があるため、
その分手続きが長くなるのである。
川崎東郵便局の通関は土日も通関手続きが長い。通関手続き中は長い期間がかかる?
中国や韓国などから届く荷物が日本に発送され、
川崎東郵便局で通関手続きを受ける際に
土日を挟んだ場合、通関手続中に時間がかかる。
通関手続き中の表示になってから長い場合や
通関手続きに時間がかかる理由をご紹介していこう。
川崎東郵便局での通関手続きは、営業時間内に行われる。
土日を挟んだ場合は、営業時間内に荷物の手続きが
処理されないため、
追跡ステータスが全く変わらず、
通関手続きが長いということも。
川崎郵便局の営業時間は、
平日はAM8:30~PM17:15、土曜日はAM8:30~13:00、
日曜日と祝日は休みとなっている。
特に祝日の休みには、土日でなくても手続きが処理されないため、
忘れないようにしたい。
通関手続き自体に時間がかかる理由としては、
繁忙期により物量が多いため、手続きが処理されず、
土日祝に追跡ステータスが全く変更されない場合もある。
また、前述同様に荷物が課税対象の場合、
ブランド品が偽物だった場合、
荷物がコピー品だった場合、
インボイスの申請書類の不備があった場合などは
他の通関手続き中同様に複数回「通関手続き中」の表示や
さらに荷物の確認事項がある場合には
「通関保留中」の表示になり、
手続きに時間がかかる場合がある。
川崎郵便局での通関手続き中の荷物に
トラブルが発生した場合の問い合わせ先は、
税関を担当する横浜税関川崎外郵出張所
(TEL:044-270-5780)となる。
繁忙期は電話が込み合っている場合や、
手続き内容が開示できない場合もあるため、
留意の上で問い合わせいただきたい。
まとめ
今回は、海外との荷物の輸出入において
「通関手続き中」の表示になる理由や
複数回「通関手続中」になった場合の原因、
川崎東郵便局の通関手続きが長い理由を
紹介してきた。
便利な世の中になり、
海外からの荷物を心待ちにしているのに
「通関手続中」の表示から
なかなか更新されない時や送った荷物が
「通関手続中」のままになっている場合、
是非この記事が参考になれば幸いである。
コメント